同期会・同窓会ひろば
夏の終わりに
今年は終戦から70年ということで、さまざまな形で平和への祈りと戦没者への慰霊が行われました。
長野県上田市には、志半ばにして戦場で命を落とした画学生の作品を収蔵した、無言館という美術館があります。8月中旬、無言館には多くの中学生が無言館を訪れていました。戦争を知らぬ少年たちは作品やその作者の短い生涯のまとめに真剣なまなざしを向けていました。
この美術館の館長をされている窪島誠一郎さん(S35卒)は長年かけて戦没者画学生の絵画を収集されてきました。それらの作品は若い画学生のものなので必ずしも名作揃いとはいえないかもしれませんが、自らの残された命を悟り作り上げられた作品には、見るものの心に響く迫力があります。彼らが戦争で命を落とさなかったとしたら、どのような作品を生み出していったのでしょうか。
無言館の近くには観光名所が多く、映画「サマーウォーズ」の1シーンにも登場した上田電鉄別所線が走り、終点には信州の鎌倉とも呼ばれる名湯別所温泉があります。夏の終わりに足を向けてみてはいかがでしょうか。
画像上:無言館入口
画像下:上田電鉄別所線の別所温泉駅
小西さんの個展
6月29日(月)~7月4日(土)で開催されている小西洋也さん(S41卒)の個展に行ってきました。
画廊の壁面にはオール新作の油彩画と水彩スケッチがずらり。
パステル調の油彩画はふんわりとした雰囲気で白壁に絵が映えます。どの絵にもあるマスコットが隠れていますので、是非探してみてください。
水彩スケッチは静物画と風景画ですが、風景画はイランの風景が描かれています。小西さんは新聞記者時代イランにいたことがありました。昨年久しぶりにイランを訪れた際にスケッチしたモノだそうですが、日本にいてもなかなか知ることのできないイランの話は非常に興味深かったです。
小西洋也個展は明日まで開催されています。
小西洋也個展 J'sBAR
文芸春秋画廊 ザ・セラー
東京都中央区銀座 5-5-12 地下
みゆき通り沿い
画像上:画廊の入り口
画像中:油彩画 Waltz for J
画像下:水彩画 ペルセポリス
石垣牛の滋味
昨冬の会報「海原」の海腹グルメに掲載した和食居酒屋からこま。
取材から半年が経ち、すっかり夏のメニューになっていました。
カツオのタタキはたっぷりの薬味で。ビールが進むこと請け合いですが、日本酒と合わせるとまた格別。カツオの血の味と日本酒の奥に潜む酸味が絶妙にマッチします。
からこまの名物といえば石垣牛。海腹グルメではフィレ肉の炭火焼きを紹介しましたが、今日の気分はメンチカツ!コクはあるけどくどくない。脂の旨味の広がり方はフィレ肉にはないゴージャスさ。焼酎や泡盛に合わせれば、昼間の疲れも吹っ飛びます。
先日からこまを訪れた広報委員の話によると、カウンターで1人で飲んでいた男性から挨拶をいただいたとのこと。その方はオーナーの前川武雄(平5)さんだったのだとか。
だいぶ残り少なくなりましたが、2012年に亡くなった小林先生(社会科)の形見酒も店内に飾られています。
六本木でしっとりと飲みたくなったときはぜひお立ち寄りください。
和食居酒屋 からこま
港区六本木7-9-2 岡野ビル1F
03-6447-0299
東京メトロ大江戸線 日比谷線 六本木駅徒歩1分
東京メトロ千代田線 乃木坂駅徒歩7分
日曜定休
画像上:幻になりつつある銘酒磯自慢の純米吟醸55
画像中:カツオのたたき
画像下:石垣牛のメンチカツ
6月30日までです
会報「海原」41号の海腹グルメで紹介された純酒肴吟。
主人の坂元剛洋(昭63)さんによると、多くの海城OBが来店されたとのこと。数名で連れ立ってプチ同期会をした人たちがいたかと思えば、隣同士で座っていた人がよくよく聞いてみると海城OBなんてこともあったとか。
さわやかな風が心地よい季節。
鰤(ブリ)や鯖(サバ)などの旨味に満ちた魚に代わり、これからの季節は鯒(コチ)や鰈(カレイ)等のさっぱりとした中にも味わいがある白身のお魚が旬を迎えます。
じき鱧(ハモ)も出回り始め、初夏の宴席をいっそう華やかにしてくれることでしょう。
会報に掲載している海城OBに対するキャンペーンは6月30日までになります。
今しか味わえない味をぜひご賞味ください。
純酒肴吟
文京区湯島3-41-10
03-3834-0488
東京メトロ浅草線 上野広小路駅より徒歩2分
東京メトロ千代田線 湯島駅より徒歩3分
JR山手線 御徒町駅より徒歩5分
画像上:生ホタルイカの昆布焼
画像中:刺身は夏の魚になりました
画像下:あなたのお気に入りの一杯が見つかるかも
華麗なる転身
佐藤彰展(昭51)さんは三軒茶屋で今春にスポーツ鍼灸整骨院を開業した。57才での開業であるが、それまでの佐藤さんはというと大手広告代理店の博報堂に勤務する企業戦士だったのだという。
1年の時が福島羊一先生、2~3年が新田先生のクラスであったという佐藤さん。部活はやらず、放課後になると悪友たちと校門の外で青春を謳歌した。特に思い出深いのは今も新大久保の裏通りにあるラーメン屋のめときなのだという。当時は2階もお店として使っていて生徒たちのたまり場になっていたのだとか。
卒業後は法政大学を経て、博報堂に入社。ユニチャーム、ソニーといった大企業の広告を手がけた。
そんな佐藤さんが大きな決断をしたのは53才のとき。ゴルフ・ランニングといったスポーツからギター・ドラムまでこなす多趣味の人であるが、仕事に遊びにと精一杯がんばる中で辛い腰痛を経験した。まずは自分をなんとかしたい、そして、この苦しみを抱える人を放っておけない、と思うようになり、柔道整復師の専門学校の門をたたいた。
「武道の選択は剣道だったんですよ」という佐藤さん。柔道整復師は言葉通り柔道の専門家でもあり、施術とともに柔道も学んだという。柔道整復師の国家資格を取得後は、今度はスポーツトレーナーの学校に通い、NSCAジャパンの認定パーソナルトレーナーの資格を取得し、最新の技術と科学的なトレーニング法を身に着けた。まさに満を持しての開業となった。
自身の経験から、生涯スポーツを楽しむアクティブシニアのケアには特に思い入れがあるという。実際に施術を体験した海城OBによると、無理な力をかけたりはせず、筋肉のコンディションを整えていくような施術で、肩の可動域が広がり軽くなったとのことであった(個人の感想です)。
2015年6月末まではスポーツケア・関節ケア・インディバセラピーといったキャンペーン対象の施術は50%OFF。施術料の他に初回のみ掛かる初回登録料も海城OBに限り50%にするとのこと。興味のある方はご連絡されてみてはいかがだろうか。
あすウェルスポーツ鍼灸整骨院
世田谷区三軒茶屋1-36-3 アークエクセルプラザ比叡201
東急田園都市線 三軒茶屋駅 徒歩3分
03-6453-2577
http://asuwell.com
院長 佐藤彰展(昭51)
画像:診療所の玄関にて佐藤さん(左端)とスタッフ
絵画は、開店祝で富田勝彦(昭51年)さん作
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。