クラブ・委員会ひろば
海会賞から次の高みへ
海原会では卒業生の中からユニークな活動をし、特に功績のあった卒業生に対し、海原会賞を贈っている。
令和2年卒では3名が海原会賞を受賞したが、そのうちの2名は俳句甲子園で活躍をした大熊光汰さんと青木暢也さんだった。
海城卒業後は二人とも東京大学へ進学。引き続き俳句に親しみ、東大俳句会に入会した。東大俳句会は、高浜虚子を指導者として、中田みづほ、山口誓子、水原秋桜子、高野素十、山口青邨らが参加したという、来年で創立百年になる由緒ある会だ。
5月28日に放映された新日本風土記スペシャル(NHK BS)は『桜のうた』と題してした。番組では、はとバスに乗り東大俳句会の会員が吟行をするというコーナーがあり、その中に大熊光汰さんの姿があった。
大熊さんははとバスで東京の名所を巡り、皇居周辺の桜を見て句を詠んだ。
花筏 疾く水のうへ 花のした
一方で青木さんは今回の番組には出演しなかった。
ゴルフ部との兼部でそちらが忙しかったのだという。そういえば、青木さんは海城時代も野球部との兼部であった。今も文武両道ということか。
海原会が認めた才能が、次のステージでさらに伸びていくのを目の当たりにするのは、なんとも誇らしい。
数年前に海原会総会で徳光会長が語っていた。
「海城の発展に伴い、今や私たちは後輩の七光りで鼻高々なのであります」
画像:2018年に海城の前庭に掲げられた垂れ幕
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。