クラブ・委員会ひろば
海城高校野球部 私立駒込学園戦
都立大島高校に快勝して臨んだ一戦。
序盤、エース小林くんの乱れを駒込高校側は見逃さず連打しホームランを含めて7失点。海城側も1点返すものの3回終了時までに7対1と6点の差を付けられる。このままズルズルと点差が開いてしまうとコールド負けの危機もある厳しい展開となった。
しかし、4回以降は小林くんが立ち直り、いつも通りのピッチングをできたことと、海城ナインが心を折らずに1点ずつ点を返していったことで徐々に海城側に試合の流れを引き寄せていった。
8対5で迎えた9回。海城側は土壇場の猛攻で2点を奪い、とうとう1点差まで詰め寄る。こうなると、海城側応援席も大興奮!本大会一番の盛り上がりでグラウンドとベンチとスタンドが一体感に包まれた。
しかし、結局1点差のまま試合終了。海城球児の夏は終わった。
試合には勝てなかったが、最後まであきらめない戦い振りは各選手にとって大きな自信になったようだ。背筋を伸ばして対戦相手にスタンドに挨拶をする彼らの顔は負けた選手のそれではなかった。
この試合をもって引退の3年生は受験勉強に切替。新たなる戦いが始まることになる。今年の高3は「いろいろな面で下級生のお手本になる世代だ」との声が高かった。良い先輩の背中を見て育つ海城球児の来年に期待したい。
文 :野球部OBの講評を元に国井信男(S62)が構成
写真:石原長夫(S33)・杉山紘千佳(S36)
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