クラブ・委員会ひろば
古賀理事長と徳光会長の座談(7)
会報「海原」37号で巻頭特集された古賀理事長と徳光会長の座談の全文を10回に分けて掲載いたします。こちらは第7回です。
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徳光
私は四国八十八ヶ所のお遍路をしているのですけれどね。今は78ヶ所までいったところです。最初のうちは仕事だという部分も自分の心の中にあって、番組的に町の人に声をかけようと考えたりもしていたのですが、50番を越えるあたりからは、仕事とかそういうことは抜きにして平気に挨拶できるようになったんですよ。自然な形で挨拶できるようになった。そうすると、相手の反応も変わってきた。胸襟を開けば…、ということなんでしょうけど、今は、もう名刺もなく、声をかければ返ってくる言葉に、励まされています。人間はいかに素晴らしいか。顔を見ての会話をすることは素晴らしい。
何か固まってたのが溶けちゃったのかな?私の場合、ひと言で言うと肩の力が抜けたということです。もちろん、そうなるには年齢的なこともあります、若い人はそうそう肩の力なんか抜けないと思いますけど。力が入っていて良いと思います。若い人が肩に力を入れて頑張ことで失敗もあるけど、それはそれでそれ以上にその人物を大きくしたり幅を広げ行くのですから。若い人にリスクから離れたいという気持ちが蔓延してきたという話が先ほど出ましたが、そうではなくて人と触れあって失敗しても良いから大きくなってほしいですね。
海城がそういう気持ちの若者であふれるようになったらうれしいですね。
学力が上がるだけでなく、人間的に大きくなろうという気持ちが芽生えだしたらまさに文武両道。
古賀
最近は海城生を見て、すれ違う人、尋ねてくる人がみんな良い生徒と言ってくれる。
お行儀は良いですよね。でも「良い生徒」を装ってるのではなくホンモノの良い生徒と言われたいです。
(続く)
編集部注:この座談は平成25年4月13日に海城学園理事長室にて行われました。
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。