クラブ・委員会ひろば
表現者たち「古典芸能部」
4/4、取材をかねて招待に預かった。あれから6年経っただろうか。
正確に言うと「古典芸能同好会」は4年。「古典芸能部」に昇格して
2年。だからホヤホヤの「部」となる。
教台を利用して、せんべい布団に座って・・・
「え~、落語家の商売道具はコレとコレ(扇子と手拭)で100エン均一
で買ってきたもんでぇ、するて~と・・・」
とのっけから笑わせる。15・6の男の子が??
古典芸能部は落語だけではない。歌舞伎、能、狂言、浄瑠璃の真髄
まで研究中だとか。恐れ入谷の鬼子母神である!
だから顧問の先生が3人いるが、忙しい!先生のほうが生徒より無知?
追いつけ、追い越せの始末。
最近、生徒たちは能楽堂まで行って見参しているとのこと。
思うに、学校から飛び出して社会勉強にいとまがないようだ。
彼らの対人関係は落語家、笑芸家はもとより、議員、学者、タレント、
作家、歌手、映画監督、出版社編集長、能楽役者など各界名士が
育成に協力して呉れている。
(あれ!写真の中に見たことのある落語家が居る?)
話しは戻る。
部員はすべて芸名を持っている。例えば「海原会」にあやかって
創立者の海原亭創太(現早大生)を始め、現・海原亭創雲、海原亭凌雲
二代目創太、雲甫、創桜、箒、今年卒業した海原亭園両師は千葉大合格。
そこで送別寄席を披露した。引退公演である。
部長である水野君(海原亭創雲)が軽妙な司会で、みんなからお金を
集めて寄せ書きの色紙と記念品を贈った。こんな場面もあった。
現況報告を聞いた。近所にある児童会館で定期公演をやっているとの
こと。他校と交流試合ならぬ交流寄席をやっている。相手校は芝学園と
浦和高校と「3校連合」を結成したという。
顧問の川崎先生は「これらは机上の学問では学びえない、いわば
≪学校ではおせえてくれない≫ところでございましょう」
最後に自然発生的に私によってきた。
私はこんな話をした。嘗て古賀理事長がナンバーワンでなくて、オンリー
ワンになれ!と会報に書いたことがあった。つまり個性的人間になれと。
この話をしたら、「あっ、僕たちの事を言ってくれている!僕たちは個性
を持った人間だもん」
6年前、利根山光人先生アトリエパーティで、出前寄席をお願いして
拍手喝さいをしたことを思い出す。みんな成長した。
皆さん応援してやって下さい。
古典芸能部のHPで活躍ぶりを見てください。「古典芸能部」と検索すれ
ばメニューに海城中高古典芸能部が開きます。
(名誉顧問 山本満男)
写真上 集まった古典芸能部スタッフ
中 引退公演 海原亭圓両君の熱演
下 舞台裏記念撮影 左側たい平師匠、
野末陳平氏も同席
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。