クラブ・委員会ひろば
父・水上勉のこと
高齢者で芥川賞作品「abさんご」を読んでいたら、文藝春秋book倶楽部ページに「父・水上勉」が推奨されていたんです。著者は海城出身(S35卒) あの無言館館主の窪島誠一郎氏です。
表題の通り彼の親父は水上勉です。彼は幼くして父と生き別れ、靴屋のおやじに拾われ育てられ、少年になってアッチの学校、こっちの学校に落ちて、海城も落ちたが、遂にコネを頼りにこの学校に入ったそうです。
そこで遭遇したのが美術教師であった故利根山光人画伯で、この先生絵を書くことを教えず、世界の有名な画家の話しばっかり、例えばゴッホだとか。やがて窪島氏は美術にはまり、卒業後サントリーバーを開き、金儲けをして特異な絵書きの作品を買いあさり、展覧会をしたり活躍したんです。(以下の事は本人から聞いた話)
昨年秋、無言館見学会の打ち合わせで電話したら、トネさん(利根山光人)
の話しになり、「今、本を書いているところだよ、トネさんの事も書いたから奥さんによろしく伝えてくれよ」
それがこの本だったらしい。(まだ読んでいないが)トネさんと窪島氏と水上勉と海城とのシチュエーションが書かれているかもしれないね。
みなさん、話題の「父・水上勉」の本、買って読んでください。
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