クラブ・委員会ひろば
詳報=駒澤大学高戦
於:江戸川区球場 7月21日(木)13:47開始
今回も海原会広報委員会の総力編集で、どの新聞より詳しく海城高校野球部の試合の様子をお伝えいたします。
〔試合前〕
台風6号の影響で対戦が流れ、選手は休養十分。この試合に勝って、2年連続のベスト16に進出したいところ。
駒澤大学高は甲子園出場経験もある強豪。台風一過の爽やかな球場で、海城球児の活躍に期待したい。
〔序盤〕
1回、相手先頭打者がいきなりレフト線に二塁打。竹内君の立ち上がりは制球定まらず、さらに与2四球でいきなりのピンチ。しかし、後続をフライや内野ゴロでうち取りなんとかゼロに抑えた。
2回、2四球を連発するも好守に支えられ無失点。
3回にヒット、死球のあと、ライト前に弾かれ先制点を与えてしまう。
海城打線は、3回までに将積君のヒット1本のみ。
〔中盤〕
4回、5回、6回と、竹内君の制球は依然として不安定。3四球を出すが堅実な守備に助けられ無失点。選手一丸となって、強打駒大高打線を6回まで4安打1失点で抑えた。
一方、攻撃では相手投手のシュート主体の投球に力で押され、出塁は1死球のみ。
試合は1点差のこう着状態で海城打線の反撃が待たれていた。駒大高チームも攻めがかみ合わず、監督が円陣を組み気合を入れていた。
〔終盤〕
7回、ここまで2安打・1四球と当たっていた駒澤大学高の4番打者が右中間を抜く2塁打。次打者の四球で、無死1・2塁。6番打者にはフルカウントのあとの直球を待ったいたかのように振りぬかれ、レフトへのスリーラン。
そのあとも、2塁打と中前打と連打でだめ押しをされ、0対5。
この間、海城打線は、7回神上君のシングルのみ。8回・9回、相手リリーフ投手に抑えられゲームセット。海城の打線は駒大高の継投に抑えられ2安打のみ。2塁を踏むことが出来ず完敗した。駒大高の選手層の厚さが印象に残った。
試合結果こそ残念であったが、両チームともノーエラーと、高校生らしい溌剌としたプレーは、見る者を惹き付けるに十分であった。
終了後は敗れたこともあって校歌演奏なく、大会歌の放送もなかった。海城球児の夏は終わった。
〔試合後〕
いつものごとく、吹奏楽団の豪快な響きをバックに、野球部員、在校生、お母様軍団、そしてOB、一体となった力感溢れる応援を、球場一杯に繰り広げた。
今年は神宮の杜で2度も校歌を歌うことができた。
野球部3年生諸君!本当にご苦労様でした。そして、こうした応援の機会を与えてくれてありがとう。これからはもう1つの闘い、受験の舞台が待っている。この舞台での闘いもきつく、厳しい。ここを突破しこそ、人生の出発点に立てるのだ。そこには、新しい出会いが待っている。健闘を祈る。
2年、3年生、並びに海城中学野球部員諸君!これからは、君たちの舞台だ。
「Rome was not built in a day」。
強豪校に投げ勝ち、打ち勝つ、気力、体力を日々作り上げ、堂々と挑戦する君たちの姿を来年も楽しみにしたい。
海城 0 0 0 0 0 0 0 0 0 |0
駒大高 0 0 1 0 0 0 4 0 ×|5
写真上段:力投する竹内投手
写真下段:疾駆
取材 石原長夫(昭和33年卒)・安藤浩(昭和34年卒)
写真 杉山紘千佳(昭和36年卒)
構成 国井信男(昭和62年卒)
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。