業種別海原会ひろば
【士業会】海城生の模擬評議
近年、海城では法曹関係に興味のある生徒を対象に、海原士業会の中山泰章さん(昭61卒)の所属する第二東京弁護士会の協力で、模擬裁判を実施しています。
中山さんによると、今年は新型コロナウィルス感染を予防するため、いろいろなご苦労があったようです。三密を避けるために通常の模擬裁判は行わず、模擬評議に形式を変えました。模擬評議とは、模擬裁判のDVDを見て、その裁判について有罪か無罪かを述べ合うディスカッションです。
感染のリスクを下げる努力はしたものの、参加に二の足を踏む海城生はいないだろうか?との不安がありましたが、当日は20名の海城生が参加する盛会となりました。
DVDで流された、仮定の強盗殺人事件について行われた模擬裁判について、弁護士の指導の下、海城生により評議がされました。
★証人の発言は信用できるのか?
★事実とされるものをどう捉えるか?
★「疑わしきは被告人の利益に」の精神に基づいているか?
いろいろな観点から海城生たちは被告の有罪無罪を判断をしました。
現実の裁判はドラマのように明白な事実ばかりではなく、難しい判断の連続です。今回の模擬評議の中で難しさの先にあるやりがいを海城生が見つけてくれたら、海城OBの多くが活躍する法曹界のすそ野がさらに広がってゆくでしょう。
画像上:数名の班に分かれて評議をする
画像中:各班で評議された内容を発表する
画像下:社会科の福島先生(左)と中山泰章さん