同期会・同窓会ひろば
みんな、大いにスカそうや!
「気のおけない語らいの場にさりげなく流れるジャズ。そんな雰囲気を楽しんでもらえたら嬉しいね」と言うのは、「36会」のクラリネット奏者、吉本泰一郎君です。コロナ禍で休んでいた、吉本君も参加するジャズライブが4月26日、久しぶりに再開されます。そこで改めて吉本君のクラリネット愛、ジャズに寄せる想いを聞きました。
60年を超えるクラリネット歴、ジャズとの付き合いも長い。「ジャズはヨコに揺れる。タテ揺れの演歌が身近にあったせいか、ヨコ揺れの間合いがなかなかつかめなかったな」と吉本くん。その「ヨコ揺れの間合い」が「この年齢になってようやくつかめた気がするよ」
若き頃、映画『ベニーグッドマン物語』で、ジャズの名曲『Memories Of You』を聴いて「これがジャズか!」と感激。クラリネットが奏でるゆったりとしたメロディの中に漂う哀切感。「ジャズは“会話”なんだな。ピアノやベース、クラリネット、ドラムがスウィングしながら“会話”をする。そのリズムにいかにのっていくか、間合いが難しい。瞬発力も求められるしね」
「ジャズは特別ではない。生活に溶け込んだもの」が持論。「僕らはプロじゃない。良き仲間との会話を楽しみ美味い酒を飲む。背景にはバンドが演奏するジャズの名曲。そういう場づくりをお手伝いしているんですよ」
主催は「スカしているシニアの会」。「スカす」とは「気取る」「カッコつける」の意。一般的には誉め言葉ではないけれど、青春時代、誰もがスカしていた。春宵一刻、値千金……ジャズに耳を傾けワイワイやりながらかつての日の無鉄砲な元気に思いを致し、明日のカテにしてもらえたら言うことなし。老いこむのはまだ早い。みんな、大いにスカそうぜ……吉本君のメッセージです。納得。
ジャズライブは2024年(金曜日)で、会場はJR高円寺駅に近い「座・高円寺」2階のカフェテラス。18時~20時。開場は17時30分。詳細はまた本欄でお知らせします。
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。