同期会・同窓会ひろば

【平成11年卒】『応仁の乱』の著者、新たな本を出版
投稿者:齊藤 亮輔(平成11年卒)
2018年3月15日(木)

私の友人である呉座勇一君(平成11年卒)が、このたび新たな本を出版しました。『陰謀の日本中世史』(角川新書、880円+税)です。
 
呉座君は、2016年に『応仁の乱-戦国時代を生んだ大乱』(中公新書、900円+税)を出版、同書は47万部突破の大ベストセラーとなりました。呉座君自身も、「歴史秘話ヒストリア」(NHK)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)、ゴロウ・デラックス(TBS系)などのテレビや雑誌に多数出演、今や日本中世史のホープとも言うべき存在となっております。
 
本書では、前作でも取り上げた応仁の乱に加え、保元・平治の乱、平氏一門と反平氏勢力との抗争、本能寺の変、関ヶ原の戦いなどについて取り上げ、世間に知られている通説について、証拠を示しつつ疑問を呈しております。それは論理的に展開されており、まさに論理的思考力を身に着けることができます。
 
また、陰謀論の特徴やパターンを太字で強調していることも、世間に流布している言説が陰謀か否かを見極める上での一助になると思います。
 
なお、陰謀論とは直接関係ありませんが、個人的には、「勝負というものは、双方が多くの過ちを犯し、より過ちが少ない方が勝利する」の一節が、あらゆる勝負に臨む上で参考になる言葉であると感じました。完璧に準備して臨んでも、実際には思いもよらないミスをすることが少なくない。そんな時にいかにダメージ(肉体的、精神的双方)を抑えられるか、ダメージコントロールの重要性を語っていると思います。
 
同窓生の皆様、本書に興味を持たれた方は、ぜひ書店に行かれて、本書をお買い上げいただきますと幸いです。

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