同期会・同窓会ひろば
伝説の編集者、テラ氏の遺稿集第2弾が出版されました。
4年前に亡くなった海城36会の仲間で、フリーのエディターだった寺崎央君の遺稿集、「ショウワの常識」が、昨年末、仙台市の出版社から刊行されました。発刊1カ月、昭和という時代の若者文化や風俗に多くの影響を与えてきた寺崎君らしい卓抜な視点は、今に通じる社会評論として斯界の好評を得ています。海原会の同人にも是非ご一読を願えたらと考え、ここに改めて紹介させていただきます。
寺崎君は生前、雑誌の「MEN‘S CLUB」「平凡パンチ」「POPEYE」「BRUTUS」などを舞台に、映画やファッション、音楽、文学、カメラ、バイク、はては下町の人情や情景まで、幅広いジャンルを軽妙な筆致で切り取った文章を掲載してきました。新しい雑誌の立ち上げにも参画。その死後、寺崎君の仕事を広く紹介するために、友人が「テラ本制作委員会」を設置。この間、「史上最強の助っ人エディター H・テラサキ傑作選」を出版しています。今回の「ショウワの常識」は正式には「伝説の編集者、H・テラサキのショウワの常識」がタイトル。テラ本の第2弾で、長年、雑誌「ソトコト」に連載してきた文章の中から抜粋したものを1冊にまとめたものです。
内容は千変万化。例によって世相や若者の風俗、スポーツ、ムービィなど話題はあちこちに飛びますが、驚かされるのはテラ氏の博識ぶりで、その感性がさばく世界は絶妙な「ショウワの案内書」になっています。ただショウワを懐かしむだけでなく、混迷の現代を理解するヒントも隠されているので、海原会の皆様にも参考になると思います。
版元が小さな出版社なので、販路は「アマゾン」が主体。アマゾンサイトで「ショウワの常識」を検索していただくと購入予約ができます。36会の仲間としてお願いする次第です。。
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。