同期会・同窓会ひろば

利根山夫人を囲んでトネサンを偲ぶ会
投稿者:山本満男(昭和27年卒)
2016年12月23日(金)

12月11日晩秋の等々力のアトリエにトネサンから薫陶を得た海城人が集まった。トネサンとは美術教師をしていた利根山先生のこと。
今回2・3人は初めてである。95歳の夫人は大喜びした。夫人は「死なない内に集まりましょう」(笑)と言われて集った。なにしろ在校時代日曜日になると先生んちに遊びに行ったもんだ。学校でのトネサンの「120点満点」は有名な話だが、こんな出来事もあった。校外学習で上野の美術館に行った。美術館の隣は動物園、生徒は美術館より動物園に興味があり、トネサンは方向転換して動物園に連れてって貰った。時は過ぎトネサンに「ボクが動物園に入れたのも先生のお陰です」と言った人は、嘗て動物園水族館園長をやっていた杉浦宏(s23卒)である。
話は戻る。
利根山夫人を囲んでトネサンの珍談奇談が続出、大笑い。
あれから何十年、齢をとった。集った海城人もs25年卒~32卒で80歳前後だ。利根山ビルの1階はは雅子ちゃん(娘)のメキシコ料理店でご厚意に甘えて開催。積もる話でいっぱいだった。夜も更けた。散会した。

ビルの入り口には文明の残骸で造った「ドン・キホーテ」が立っている。
キホーテの作者セルバンテスは、平和な世間に戻ったとき、かっての得た勲功は役に立たず、人生への悔恨と自嘲と窮乏の中で書いたが、トネサンのドン・キホーテは外界に向って何を叫んでいるんだろう。
役に立たず、文明を罵った。

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