同期会・同窓会ひろば

名探偵明智小五郎、溝口舜介君の偲ぶ会を開催
投稿者:瀧本喬(昭和36年卒)
2016年11月26日(土)

 昭和40年代、テレビ全盛時代に、江戸川乱歩シリーズで名探偵・明智小五郎を演じた俳優、溝口舜介君(海城36会)が10月に亡くなりました(本欄で既報)。そこで12月8日(木)、36会の仲間が集まり、溝口君を偲ぶ会を開くことになりました。
 溝口君は大学卒業後に入った俳優座養成所の15期生。地井武男、前田吟、栗原小巻、太地喜和子といったその後、映画やテレビ、舞台で活躍するそうそうたる顔ぶれを輩出した〝花の15期〟の1人です。溝口君も明智小五郎役で華々しく表舞台に登場して以来、水戸黄門シリーズ、NHK大河ドラマなど数々のテレビドラマに出演。他にも多くの映画や舞台で活躍し、その確かな演技力で俳優、役者としての存在感を示してきました。
 特筆すべきは、60代の半ば近く、自ら劇団「ユビキタス・アジェンダ」を旗揚げしたことです。これまで山本周五郎の作品を舞台化し、若い出演者と共に自身も出演。江戸時代の庶民の生きる哀歓、人情の機微、愛憎を伝える舞台は観客に感銘を与えてきました。
「おい、いつもカッコいいな」と36会の総会で冷やかされた溝口君、答えて曰く、「これで案外苦労してるのよ」。実際、劇団を主宰するとなるとカネの苦労も大変だったのでしょう。
「口開いて腸(ハラワタ)見せる石榴(ザクロ)かな」――溝口君の好きだった武士道の言葉です。熟してパックリと割れ果肉をのぞかせる石榴はうまそうに見える。しかし、武士たる者、軽々に冗談口をたたき感情を表に出すなの意とか。カネの苦労を微塵も感じさせなかった溝口君の生涯は、舞台に惚れた役者人生だったな、というのが36会同期の結論です。合掌。

 溝口君の偲ぶ会は以下の要領で開かれます。
 日時  12月8日(木)18時30分~
 場所  JR駒込駅ちかく、六義園上のマンション1室(36会同期、木村君      宅)
 集合  12月8日(木)18時、JR駒込駅改札口(列車後方、池袋寄り改       札口)
           ※飲料(アルコール)、食料は各自持参です。


 
 

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