同期会・同窓会ひろば
【平成11年卒】同級生の著書、文庫版で再刊行
私の友人である呉座勇一君(平成11年卒)の著書『一揆の原理』が、この度文庫本としてちくま学芸文庫から刊行されました。
同書は、3年前に出版された著書『一揆の原理―日本中世の一揆から現代のSNSまで―』(洋泉社)に、必要最小限の修正を加えたものです。発刊当時私も読みましたが、旧来の一揆に対するイメージが改められるとともに、現代のSNSと一揆を結び付けて論じている点が、新鮮であると感じたものです。
3年前の刊行後、同書は朝日新聞の書評欄で取り上げられるなど高く評価されたにもかかわらず、出版元の事情で増刷がなされず事実上の絶版状態となっていました。今回、文庫本という形で、しかも手頃な価格となって(1,000円+税)再び世に出たことは、友人として嬉しい限りです。
OBの皆様、本書にもし興味を持たれた方は、書店にてこの著書を手に取ってご覧いただき、お買い上げいただけますと幸いです。
また、呉座君は昨年(2014年)に『戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―』(新潮選書、1,500円+税)で、第12回角川財団学芸賞(※)を受賞しております。こちらについても、よろしくお願いいたします。
(※)アカデミズムの成果をひろく一般読書人・読書界につなげ、知の歓びを共有するとともに、研究諸分野の発展に寄与することを目的として、平成15年に設立(角川文化振興財団ホームページより)。
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。