同期会・同窓会ひろば
夏の終わりに
今年は終戦から70年ということで、さまざまな形で平和への祈りと戦没者への慰霊が行われました。
長野県上田市には、志半ばにして戦場で命を落とした画学生の作品を収蔵した、無言館という美術館があります。8月中旬、無言館には多くの中学生が無言館を訪れていました。戦争を知らぬ少年たちは作品やその作者の短い生涯のまとめに真剣なまなざしを向けていました。
この美術館の館長をされている窪島誠一郎さん(S35卒)は長年かけて戦没者画学生の絵画を収集されてきました。それらの作品は若い画学生のものなので必ずしも名作揃いとはいえないかもしれませんが、自らの残された命を悟り作り上げられた作品には、見るものの心に響く迫力があります。彼らが戦争で命を落とさなかったとしたら、どのような作品を生み出していったのでしょうか。
無言館の近くには観光名所が多く、映画「サマーウォーズ」の1シーンにも登場した上田電鉄別所線が走り、終点には信州の鎌倉とも呼ばれる名湯別所温泉があります。夏の終わりに足を向けてみてはいかがでしょうか。
画像上:無言館入口
画像下:上田電鉄別所線の別所温泉駅
リニューアル以前の記事は旧 広場で見られます。